風の国から Vol.4

by Peko

 明けましておめでとうございます。お元気ですか。
 私たちは12月23日に無事、プンタ・アレナスに到着しました。クリスマスイヴは、民宿近くの教会のミサに参加して、チリ風(プンタ・アレナス風?)「ハレルヤ」と、「聖しこの夜」を歌って過ごしました。敬虔なるカトリック教徒のクリスマスイヴは、日本でのクリスマスのお祭り騒ぎしか知らない私たちにとってはとても質素に見えましたが、クリスマスとは何なのかを改めて思い出させてくれる時間となりました。
 ところで、気になることが一つあります。プエルト・モンでもプンタ・アレナスでも、人のいるところにはイヌがとても多いのですが、不思議なことに普通の体型(?)のイヌは少なく、皆足が短く胴の長い少しおでぶな「コーギー」的なイヌばかりなのです。大型犬がいたと思うとそれは大抵シェパードで、他にはドーベルマンとポインターとハスキーをそれぞれ1頭づつ見かけただけでした。小さなイヌはマルチーズやシーズーみたいなのに妙に胴が長いとか、日本にも良くいる雑種犬みたいなのにやっばり妙に足が短いとか…。血統正しい大型犬と足の短い雑種犬―どうでもいい事ではありますが、ナゾにみちていると思いませんか?
 私たちは明日、目前に横たわるティエラ・デル・フエゴ島のポルベニール(チリ)に船で渡り、その日のうちに国境を越えてビーグル水道を望むウシュアイア(アルゼンチン)という町を目指します。ようやくと言うか、いよいよと言うか、アルゼンチンの旅が始まります。 それでは、また。

 プンタ・アレナスにて 1989.12.29