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那珂川と神奈川の架け箸(橋)つくり


那珂川町と神奈川県の高校生30人が2泊3日の予定で、馬頭に滞在し里山農村体験交流をしました。。
3日目の8月10日にヒロクラフトもプログラムに参加し、企画された日大の先生のコンセプトで「那珂川と神奈川の架け箸(橋)つくり」として、角材を削って箸を作り、両者が贈り合いました。

材料は、町内産のサクラ、エンジュ、ケヤキ、サワラから選んでもらいましたが、、どれも僕が近所の方から頂いたり、伐採地で頂いたりしたもので、その過程も少し説明しました。

サワラは、針葉樹で軟らかく、箸としての耐久性はイマイチですが、堅い木を削るのが大変な子の為に用意しておきました。
実はこのサワラ、乾徳寺で一昨年伐採された樹齢330年のもので、震災復興を願って彫刻家の岡倉さんがその根元に仏様を彫って立木観音として祀られているのです。
女の子はこのサワラを選ぶだろうと思っていましたが、意外に多くの子が堅い木を選んでいて、そのチャレンジ心にはこちらも嬉しくなりました。

多くの子はカッターで紙やダンボール以外切った事がないでしょうから、削り始めはコツがつかめず苦労している子もいましたが、少しずつアドバイスしていくと、男子も女子もだんだんとエンジンがかかり、途中暑い陽が差し込む中、大汗かきながら全員素敵な箸が出来上がりました。

企画段階では、高校生にこんなきついワークは大丈夫かなと不安がありましたが、本当に真剣に取り組んでくれて、完成目指していろいろ質問してくれる姿勢にはこちらも勉強になりました。
これまで僕が好きでやってきた木を削るという事は、一般的には普段の生活では必要無くなってしまいましたが、縄文の頃から最近まで続けられ技術として、実は本能に刻まれていて、誰もができて喜びすら感じてしまう行為なのかもしれませんね。

前の晩に、少し夜鍋して準備をした苦労も吹き飛ぶほどの出来栄えでした。
那珂川町のイイ思い出のひとつとして、心に刻んでくれれば嬉しいです。

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